このたび、前理事長三角哲生先生のあとをお引き受けして、理事長に就任いたしました。
当会は、昭和52年に学校法人の財務経理に関心をもつ有志によって結成されました。初代は、学校法人会計基準制定のため発足した「学校法人財務基準調査研究会」の座長であられた古川栄一先生、昭和61年からは、会計基準制定に尽力された三角哲生先生が当会の長を務められ、長年にわたり私学のために尽くされました。その間、会誌『月刊 学校法人』の創刊をはじめとし、講習会や参考図書の刊行等の事業をすすめられ、会員校も増加し、会誌も460号以上を算えるにいたりました。
その39年にわたる業績を受け継いで、微力ながら、会員の皆さま及び関係方面のご協力を得て、精励いたしたいと存じます。
ご承知のとおり私立大学の44%が定員割れとなるなど、私学の経営も国家財政や少子化など諸情勢のなかで厳しい現実に直面しており、その打開に皆様心を砕かれていることと存じ、かつて省庁在職中、私学行政に関与した一人といたしましても、誠に憂慮にたえません。
当会の趣旨に則り、これらの諸課題の解決に向けて検討・研究をすすめ、私学の健全な発展のため、お役に立てればと存じます。何分のご指導をお願い申し上げ、ご挨拶といたします。